報告書の月が変わる度、関数の行や列数を変更するわずらわしさをなくしたいですよね。
任意のセルに4月なら「4」、5月なら「5」と入力したら報告書の数字が自動で変化してくれたらすごく便利じゃないですか?
関数では引数に数式を組み込むこともできます。その例を解説していきます。
それでは図の赤いセル「A9」に月数を入力したら、自動で売上げや経費の金額が変更されるよう関数を修正しましょう。
※図をクリックすると大きく表示されます。

確認。OFFSET(①基準②行数③列数,高さ,幅)
この場合、引数の中で変化するのは行数のみになりますね。例えば、5月は基準セル「0」から2行目、6月は3行目、7月は・・・・・。
一方、列数ですが、売上げは1列目、経費は2列目と変化する必要はありません。

セル「A9」に「4」と入力すると、引数の②行数が1行目となればいいので、「A9-3」という数式が成り立ちます。ということは「5」と入力すると「5-3」で「2」。つまり2行目が対象となるということです。
この数式をOFFSET関数の行数に適用します。
それでは、報告書の売上の欄を選択し、図のように修正しましょう。

基準から「A9-3」行目(今回は「4-3」ですから1行目になります。)、さらに基準から1列目の値を取得という意味です。
Enterキーを押します。

まだ、セル「A9」に月数が入力されていないのでエラーになります。
実際に月数を入れて見ましょう。「4」と入力しEnterを押します。

今度は表示されましたね。
同じように経費の関数も修正しましょう。

Enterキーを押します。

完成です。これでセル「A9」の月数を変更すると対応する売上と経費が表示されます。
試しに月数を「7」と入力してみましょう。

自動で7月の売上げ及び経費がともに変更されました。
これで月が変更される度に関数を修正する必要がなくなりましたね。
OFFSET関数は「月」や規則性をもった連続する数値がある集計表であれば、それを利用して取得するセルの位置を多様に変化させることができます。
今回は単純明快な集計表で解説しましたが、もっと細かい項目の集計表に応用できますね。
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