引数は次のとおり。
OFFSET(①基準,②行数,③列数,高さ,幅)
基準の位置を0として行数と列数を指定してセルの位置を求め、そのセルに入力されている値を取得します。
高さと幅を指定すると求めたセル位置からのデータ範囲を指定できます。どちらも「1」と指定すると範囲指定されません。

例えば、図の任意のセルに「=OFFSET(B2,3,2,1,1)」と入力します。そうすると図の赤い部分のセルの値を取得することになります。

基準位置「0」から3行目で2列目のデータの値を取得という意味になります。
このOFFSET関数を使用してどのようなことができるでしょうか。
月別に売上げと経費を集計した表があります。
この集計表からOFFSET関数を使って売上げ報告書を作成してみましょう
※図をクリックすると大きく表示されます。

まずは、4月の売上を取得することから始めましょう。
報告書の売上げを表示させるセル「B10」を選択し、「=OFFSET(」まで入力します。(「offset」のように小文字でも構いません。)
どのセル位置から値を取得するのか、①基準となるセルを選択します。今回は集計表のセル「A1」を基準とします。マウスで「A1」をクリックします。この位置は固定したいので絶対参照にしましょう(F4キーを押します)。
「,」で区切ります。

次に②何行目で、③何列目のデータを取得するのか、ということでしたね。
今回は4月のデータなので基準位置から1行下ですから、直接「1」と入力します。「,」で区切ります。
次は③何列目?ということなので、売上は基準セルから1列右ですから「1」と入力します。「,」で区切ります。
これでほとんど完成です。
基準位置から一行下で一列右のデータを取得という意味になります。

データ範囲を指定する必要はないので高さと幅はそれぞれ「1」と入力して「)」で閉じてOKです。

Enterキーを押します。

4月の売上のデータを取得できました。
経費の欄も同じようにOFFSET関数を使用して値を取得しましょう。
せっかくですので売上欄からコピーしましょう。
ここでは①基準となるセルと②行数は4月ということで修正の必要がありません。
ただ、経費の欄は売上の一つ右の列ですね。基準のセルからは2列目ということになりますから、②列数だけ修正すればOKですね。列数の部分だけ「2」と修正します。

Enterキーを押します。

できました。金額が変わりましたね。
最後に売上げから経費を差し引く数式「=B10-B11」を報告書の利益の欄に入力して完成です。

どうですか?なんとなくでも感覚はつかめましたか? 上で説明したように基準のセルから何行目の何列目という表を頭に浮かべながら練習してみてください。
さて、この報告書だと、まだまだ未完成です。
これだと月が変わる度、行数や列数を修正しないといけませんね。
もう一工夫して、月ごとに関数をいちいち修正しなくてもいいようにしましょう。
~OFFSET関数②につづく
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