前回は連続印刷用のマクロを組み込んだExcelファイルの使用例の一つを説明をしました。
今回はOfficeで自立社で試験を受けていただき、その試験結果の通知書を作成し印刷する・・・・・という想定をいたしました。
このようなシートを作成してみました。
まずは、受験者マスタです。本来は受験者の住所や性別、電話番号なども登録しておくべきです。

試験結果のデータです。受験者ごと教科ごとの点数を入力しています。

通知文のシートです。これは試験の結果によって「A,B,C」のランク分けし、そのランクにより合否文章を表示させます。

試験結果の通知書です。上記の3っつのシートからこの通知書を作成します。

※今回解説しているExcelファイルもダウンロードできるようにしますので、各関数の説明は省きます。
「試験結果通知」シートの解説を簡単にしますと・・・・・・。
まず受験者氏名は、もちろん「受験者ID」を検索値として、「受験者マスタ」より表示します。

総合評価ですが、ここは試験すべての合計を表示します。関数はDSUM関数を使い受験者IDを条件として集計します。(DSUM関数の使い方は~DSUM関数で集計表① ② ③ を参照してください。)

ランクは総合評価の点数の平均によりA、B、Cに分けます。図の関数はIF関数を使い「平均60点より小さければC、平均75点より小さければB、それ以外はA」という数式にしています。つまり平均75点以上はAランクで有無を言わず合格ということです。

ランクにより表示する文章を「通知文」シートより表示します。

各設定ができたら、受験者IDを変更し、きちんと表示されるか確認します。

最後に「印刷コントロール」シートです。

読み込みに使う「DBシート」は「受験者マスタ」を指定します。
「DB表示列」は「受験者ID」の列を指定します。
「重複印刷」は受験者マスタに重複がないので「する」でも「しない」でもどちらでも同じ結果になります。
ただ、「する」を指定すると重複があってもなくてもデータを順に読み込むのでデータ件数が多い場合は「する」を指定した方が、処理は早いと思います。
「印刷シート」はもちろん「試験結果通知」を指定し、「印刷位置」には「受験者ID」を表示する位置を指定します。
確認したら、印刷開始ボタンをクリック!

「試験結果通知」シートに表示が切り替わり、印刷が開始されます。
シンプルに解説するため、不合格の方には少し冷たい通知になりました(笑)。
もっとあたたかい文章を考えたり、様式をもっと見栄えするよう修正する必要がありますね。
サンプルファイルはサイドバーの使用サンプルファイルからダウンロードできます。
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