Excelで連続印刷~使用例その1

Excelで連続印刷からのつづき

前回は連続印刷用のマクロを組み込んだExcelファイルの使い方の説明をしました。

この使用例をいくつか考えてみました。

前回は一つのデータベースシートと一つの印刷シート間での取扱でした。

ということは、データベース側が、すべての情報をもっていないと印刷シートを作成することができません。

今回は複数のシートから印刷シートを作成する例を解説します。

このようなシートを用意しました。

りんごの入庫確認書を出荷者に通知する・・・・・・という業務を想定しました。

まずは、「出荷者マスタ」です。



りんごの品種を管理する「品名マスタ」です。



そして「入庫データ」です。



ここでは出荷者名や品名といった情報はなくコードのみの必要最小限のデータになってます。

必ず出荷者コード、入庫日などで並び替えを行ってください。バラバラだとバラバラに印刷されます。

明細の抽出方法は「関数で取引明細作成① 」を参照してください。

上記の3つのシートから、印刷するシート「入庫確認書」を作成します。



確認すると・・・・・・。

出荷者コードのセルを検索値として、「出荷者マスタ」からVLOOKUP関数を使い出荷者名を表示します。



「入庫日」「品名コード」「入庫数」などは明細№を検索値として「入庫データ」シートから表示します。



「品名」は「品名マスタ」シートから表示します。



出荷者コードを変更したりして、正しく表示されればOKです。



あとは「印刷コントロール」シートで各項目の設定をします。



確認ですが・・・・・・。

読み込みに使う「DBシート」は「入庫データ」シートを指定します。すべての出荷者が「入庫データ」にあるとわかっているならば、「出荷者マスタ」シートを指定してもいいですね。でも出荷者すべてが入庫しているとは限らないので、こういう場合は「入庫データ」を指定します。

「DB表示列」は、読み込むフィールドを指定するので、もちろん「入庫データ」シートの「出荷者コード」の列をセル番地で指定します。

「入庫データ」には、同じ出荷者が何件かあるので、重複印刷は「しない」に設定します。

あとは印刷するシート「印刷シート」に指定し、「DB表示列」で指定したフィールドを「印刷シート」のどの位置に表示させるかを「印刷位置」にセル番地で指定します。


設定し確認したら「印刷開始」をクリックします。

このようにデータベースとなるシートと印刷するシートの2シート間だけで完結するのではなく、複数のシートから印刷用のシートを作成し、元となるデータベースのキーを読み込むことで連続印刷ができるわけです。

次回は、もうチョット簡単な例を解説してみます。

サンプルファイルはサイドバーの使用サンプルファイルからダウンロードできます。

0 件のコメント: