前回は諸費の月別一覧を3パターン程作成したところまででした。

生徒のリストには家庭環境により区分、いわゆる「基準」「準用1」「準用2」のいずれかを設定します。
こんな感じ・・・・・・。(このリストの作成方法は次回以降説明します。)

この区分を入力すると諸費の月別一覧から該当する諸費の金額を表示できるようにします。
これに適している関数は、弊ブログでも解説したOFFSET関数(使える関数~OFFSET関数を参照)です。
OFFSET関数の引数
OFFSET(①基準セル,②行数,③列数,高さ,幅)
①基準セルと②行数、③列数から位置を割り出し、そのセルに入力されている値を返してくれる関数です。(高さ、幅は今回は使用しません。)
諸費の一覧を見れば、表の始まる位置は違っても行数、列数は同じです。つまり同じ大きさの表です。
生徒の区分によりOFFSET関数の引数「①基準セル」を自在に変化させることができれば、どのパターンの表からでも金額を表示できます。

本来この引数「①基準セル」には、セル位置、たとえば「A1」とか「B2」などを指定するのですが、今回は、その基準となるセル位置に名前をつけて管理する方法をとります。これがのちのち大きな役割を果たします。
管理する名前は生徒リストの区分に指定する値と同じにします。
それで作成してみましょう。
まずは諸費一覧の一つ目、基準の表の「基準」と書かれたセルをクリックします。
そして「数式」タブから「名前の定義」をクリックします。
※Office2003は「挿入」メニューから「名前」→「定義」です。

「新しい名前」ダイアログボックスが表示されます。
名前と参照範囲が指定されてます。そのまま「OK」をクリックします。

「準用1」「準用2」の表も同様に操作します。
名前の管理というボタンをクリックするとこのように登録されたことが確認できます。

この名前をOFFSET関数の引数「①基準セル」に適用することで、表を使い分けることができます。
例としてこのように指定すると・・・・・・

=OFFSET(基準,1,1)(※高さ、幅は省略すると1が指定されます。)
「基準」は名前の定義で、参照範囲が「諸費一覧」シートの「A1」と設定されています。
したがって、「A1」から1行目、1列目の「300」という値が表示されます。

数式の「基準」の部分を「準用1」と変更すると、名前の定義で登録した参照範囲「A9」が基準セルとなります。
この方法を使い生徒リストに設定していきます。
Excelで学校諸費管理②~生徒リストの作成・・・・・・・へつづく
0 件のコメント:
コメントを投稿