データベース変換②~dhenkanマクロの使い方

データベース変換①~コードを貼り付ける~のつづき

前回、下記のVBコードをExcelのVBEditorに貼り付ける作業をしました。

Sub dhenkan()
'
' データベース変換
'
Dim nyu As Integer, db As Integer

nyu = Worksheets("入力").Range("a1").CurrentRegion.Rows.Count
db = Worksheets("データ").Range("a1 ").CurrentRegion.Rows.Count

For Count = 1 To nyu

Worksheets("データ").Cells(db + 1, Count) = Worksheets("入力").Cells(Count, 2)

Next

For Count = 1 To nyu

If Not Worksheets("入力").Cells(Count, 2).HasFormula Then

Worksheets("入力").Cells(Count, 2).ClearContents
End If

Next

Range("b1").Select

End Sub

マクロに「dhenkan」というマクロ名が追加されているのを確認しました。

今回この「dhenkan」マクロの使い方を解説します。

VBを貼り付けて保存したExcelブックを開きます。(セキュリティの警告のオプションから「コンテンツを有効にする」を選択してください)
※Office2003の場合は、マクロを有効にする確認が表示されると思いますので、有効にするをクリックします。

決まり事がいくつかあります。

その一つはシート名です。

データを入力するシートのシート名は「入力」とし、データが更新される側のシートは「データ」とします。

シート名をこのように変更します。



「入力」シートを表示して、必要な項目を入力します。必ずセル「A1」から下方向へ入力してください。

一応ベタな例で取引先の情報を入力します。文字の大きさや行列の幅は任意で調整してください。



入力し終えたら、「データ」シートにこの項目をフィールドとしてコピーして貼り付けます。

項目の範囲を選択し、コピーします。



「データ」シートに切り替えて、セル「A1」を選択します。

縦に入力した項目を横に変換したいので、「形式を選択して貼り付け」を選択し「行列を入れ替える」にチェックをし、「OK」をクリックします。








データ更新用のフィールドが完成しました。列幅を調整しましょう。

「入力」シートに切り替えます。

次に「dhenkan」マクロを実行するための作業を行います。

Excelで用意されているフォーム用のコントロールがあるのですが、今回は図形を使ってマクロを実行させます。その方が少しでも楽しくなるでしょう。

「挿入」タブから図形を選択し、任意の図形を選択します。(直線とか矢印以外がいいと思います。)

※Office2003では図形描画ツールバーから選択してください。



私は、楕円を選択しました。入力した項目の少し下にドラックして形を整えます。



お好みにより、3D効果を設定したり、塗りつぶしを設定してください。

図形にテキストを挿入します。右クリックし、メニューから「テキストの編集」を選択し「更新」と入力します。(なんでもいいです。決まりはありません。)

文字の大きさを調整しましょう。



最後にこの図形にマクロを登録します。右クリックし、メニューから「マクロの登録」をクリックします。



「マクロの登録」ダイアログボックスが表示されます。「dhenkan」を選択し、「OK」をクリックします。




いったん、任意のセルをクリックし、図形にマウスポインタを当ててみると人差し指マークになると思います。

※図形を移動するときは、右クリックすると図形を選択できる状態になります。

これで、準備は整いました。

データを入力してみましょう。項目名に沿ってセル「B1」から下方向へ入力します。

入力できたら、図形をクリック!



入力したデータが消えます。どこへ行ったのでしょう。

「データ」シートに切り替えます。



フィールド名の下にデータが更新されてますね。

「入力」シートに切り替えて、もう一件入力して図形をクリックしましょう。



「データ」シートを確認してみます。



ちゃんと追加されていますね。


たわいもないVBコードですが、入力の手助けぐらいにはなると思います。

まとめです。

①「入力」「データ」シートを作成、またはシート名を変更する。
②「入力」シートのセル「A1」から下方向へ入力項目を設定する。(基本的に項目数の制限はありません)
③設定した項目と同一のフィールド名を「データ」シートへ作成する。
④「入力」シートに好きな図形を作成し、「dhenkan」マクロを登録する。
⑤データは「入力」シートのセル「B1」から下方向へ入力する。

以上の決まり事を守れば正しく処理されるはずです。

いろいろ応用もできます。

例えば、月ごとにデータを管理したいという場合は、その月のデータを入力し終えたら、「データ」シートのシート名をその月名に変更し、新たに追加したシートの名前を「データ」と変更すれば、どんどんシートを増やせます。

また、「入力」シートの入力項目も増やしたり、減らしたり、または、まったく新しく設定したりもできます。その際、必ず「データ」シートも修正するのを忘れずに。

新しいブックに作成するときは、「データベース変換①~コードを貼り付ける」の作業から行ってください。

とにかく「入力」と「データ」というシート名にしか、反応しないプログラムですから、その関係性を利用していろいろ応用してみてください。

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